☆『認知症の私が伝えたいこと』
上記書物を書かれた佐藤雅彦さんは日本認知症ワーキンググループ代表を務めるクリスチャン。51歳の時にアルツハイマー型認知症と診断され、苦しい中を通られますが、「私の目にはあなたは高価で尊い。私はあなたを愛している」というイザヤ書の御言葉で立ち上がり、全国を回って講演するようになり、講演は100回を超えて、認知症になった方側からの情報発信を続けておられる。
コロナ禍で、人と会うことができない状態を「仲間との話も、取材も全部 Zoomです。アマゾンで買い物もできますし、ネットがあれば不自由なことはあまりないですよ。便利、便利」と笑います。
Facebook の「心が疲れないために大切なこと」を紹介します。
1 頑張らない日を作る。 2 休むことに後ろめたさを感じない。 3 全部自分が悪いと思わない。 4 完璧な自分を止める。 5 求めすぎず、期待しすぎない。 6心の逃げ場所を持つ。 7 理想と遠くても、自分を許す。 8 人は人、自分は自分でいい。 9 不甲斐ない自分を許す。 10 何事もほどほどに。 11 無理はしない。
12 自分に正直に生きる。 13 夢をもとう。 14 楽しみをもとう。
「困りごと」とその対処法も、思いついた順番に Facebook に書いている。自分のための備忘録だが、FB 仲間に自分の状況を理解してもらうためでもある。
1 同じことを何回も言う。 解決策 言うことをメモして、伝えた日付、時刻を記入する。
2 メールの宛先を間違える。 対策 宛先をよく確認して送る。
3 梅干しを食堂に持っていくのを忘れる。梅干しを食堂に持っていくが食べるのを忘れる。 考え方 細かいことなので気にしない。
4 文章を打って、漢字に変換されない箇所に気がつかない。 考え方 細かい点であるので無視する。
5 誰にどんな内容のメールを送ったのか覚えていない。 考え方 生活に支障がないので、気にしない。
6 生きる目的が見つからないので、生きるのが辛い。 考え方 楽しみを見つけて生きる。絵を描く。 7 時間感覚がなく、約束時間に遅れる。 対策 アラームを設定して、約束の時間の 15 分前に着くように逆算して家を出る。
8 洗濯していることを忘れる。 対策 終了時間にアラームを設定する。
9 次に何をするのかを忘れる 考え方 細かいことなので気にしない。必要になればまた思い出すから大丈夫。
10 知人の名前が出てこない。 対策 知人リストを作成する。
ああ、自然体でいいんだなあ、と感じます。自分自身、そしてお互いのありのままを受け止めることができますように。