新商品が開発されると、日本では必ず「市場調査」と言って商品を試してもらいます。そこで適切な評価が得られないと、その商品は消えていきます。大塚製薬は「ポカリスエット」を作り、市場調査をしましたが人気がなく、「これは売れない」というスタートでした。しかし「これは良き物で、必ず人々の生活に寄与する」という強い信念のもと、あきらめずに販売したところ、ついに、今では誰もが知り、健康に寄与し、他社から類似の商品が作られるほどの大成功に至りました。アジアにおいてもポカリスエットは人気です。このように、あきらめない生き方には忍耐と強い確信が必要です。
日々の会話の中で、どのような質問をするかで人生の方向性が決まります。質問は、その人のいる位置を鮮明に語ります。一種の市場調査のようなものです。
他者に対する問いは3種類あります。
1.相手が聞いてほしくないことを聞く:本質を突く名医が、患者さんが嫌がっても的確な診断のための質問をするように……。しかしこれは、次のレベルを通し、配慮の麻酔が効いてからの方が効果的です。
2.こちらが聞きたいことを聞く:人は自分の興味や関心のあることを質問しがちです。しかし、そのような問いを一度発すると、本質とは異なる所に誘われることが常です。まずは、自分の興味を一度棚に上げることも知恵のある方法です。
3.相手が聞いてほしいと思うことを聞く:人には自尊心があり、自分を高めていきたいと願っています。時には本人も気がつかない、聞いてほしいところをしっかり質問することです。「お元気の秘訣は?」「すてきな人生を送っていらっしゃいますがそのコツは何ですか」等々。イエス様が、十分相手を熟知していても「あなたは何をしてほしいのか」と興味深い問いかけをしました。

自分への問いかけはディボ―ションとなります。今日もしイエス様が「あなたは何をしてほしいのか?」と問われたならば何と答えられますか?そして、主は何を願っておられると思われますか?