☆終戦の日を迎えます
オリンピック、コロナ感染拡大の仲、原爆の日、そして来週日曜日は終戦記念
日を迎えます。
30年前、秦野市で仕事をしていた時のパートさんがある時突然「私は被爆者
手帳を持っています」と言われて、少しだけ事情を伺ったことを思い出します。
身近に、戦争の痛みを抱えた人がまだたくさんおられた時代です。高齢者の方
の葬儀を行うと、いつも「大切な生き証人を失った」と感じます。あまり多く
を語りたくない方が多いのですが、残すべき記録もあるのだと思います。
横浜に住んでいたとき、当時60代の体が悪い一人暮らしの男性がおられまし
た。伝道し、イエス様を受け入れられ、何度かご自宅に訪問しましたが、ある
時戦争体験をお話しくださいました。
その方はゼロ戦のパイロットで、特攻隊の先導役をされたそうです。ある時誤
って赤十字船を攻撃してしまいます。もちろん上官からの指示でしたが、その
船も赤十字を隠して航行していたようです。本人には非がないにもかかわらず、
終戦後責任を問われシンガポールチャンギ刑務所で死刑判決。刑を待っている
時に収監された同室の人が毎晩聖書を読むクリスチャンで、完全な無罪にもか
かわらず身代わりに捕らえられ死刑を執行されたそうです。執行される日の見
事なまでの立ち振る舞い。聖書を信じる人はこんなにも違うのかと衝撃を受け
てから、40年。聖書とは無縁の人生を歩みながらも、いつか自分も学びたい
と思っておられて、ついに救いを手にしたとき、ゼロ戦仲間に「クリスチャン
になりました」とお手紙をすると、飛友会員数名から「私も実はクリスチャン
なのです」と返信が届いたそうです。ゼロ戦パイロットは当時の英雄ですが、
心の中に暗闇をもって人生を歩み、その中の何人かは聖書の中に救いを見出さ
れたのです。
戦争と平和を考える8月ですが、そこにイエス様による本当の救いの光を求め
る人たちが起こされますよう祈りましょう