☆ご紹介「最上のわざ」
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうな時に希望し、従順に平静に、おのれの十字架を担う。
若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、人のために働くより
も、謙虚に人の世話になり、弱って、もはや人のために役立たずとも、親切で柔
和であること。老いの重荷は神の賜物、古びた心に、これで最後の磨きをかける。
真の故郷に行くために。
己をこの世につなぐ鎖を少しずつ外していくのは、まことにえらい仕事。
こうして、何もできなくなれば、それを謙虚に承諾するのだ。
神は最後に、一番よい仕事を残して下さる。それは祈りだ。手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人の上に、神の恵みを求めるために。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声を聞くだろう。
『来たれ、我が友よ。我 汝を見捨てじ。』と