オリーブの木の下で
●ミシュランガイド京都・大阪2016に掲載された寿司屋「鮨 千陽」をご存知でしょうか?開店からわずか11カ月でミシュランに掲載されただけでも驚きの快挙ですが、寿司を握る料理人全員が経験1年未満というのです。
 このお店の料理人は調理師学校の卒業生と生徒さんだそうです。しかも現場で通用する技術をわずか3か月で習得するという短期集中型のプログラム。通常一人前の寿司職人になるには10年以上必要と言われています。
 しかもそれだけでなく、副店長の輪本さんは和食・日本料理部門で優勝されました。輪本さんの料理経験はたったの9カ月。元々は営業の仕事をされていて、包丁すら握ったことがない素人同然だったそうです。現場で即戦力として働ける料理技術を徹底的に学び、今回の快挙となりました。
 「一人前になるためには年月が必要」と思われていたことが「学ぶ姿勢」のほうが重要だった、ということでしょうか。無理、できないとあきらめてしまうのではなく、成長しよう、できるようになる、と信じ始めると見違えるように成長していく、それが私たちです。良いことを信じ、期待して歩んでいきましょう。