オリーブの木の下で
☆9月15日毎日新聞夕刊に、藤沢に来られていた神学生の証が掲載されました。ホール入り口に掲示してありましたが、ここに転記します。多くの人に読まれ、影響を与えた記事となったことと思います。ここに出てくる神学校とは、中央聖書神学校(CBC)のことです。
『東京都内の神学校に通う知念聖さん(31)には夢がある。牧師になり、故郷・沖縄の離島に教会を建てることだ。
自然豊かな沖縄県宜野座村に生まれ育ったが、両親は不仲。家庭不和で父は酒を飲んで暴れた。小中学校でいじめに遭った。
「強くなろう」。
高校でボクシングを始めると、ケンカで負けなくなった。地元の大学に進学し悪い仲間と付き合うように。
「金持ちになりたい」。
裏でギャング団を組織し、窃盗やドラッグの売買にも手を出した。生活はすさみ「このまま落ち続けて行くのか」と不安にさいなまれた。
心配した母にある日、教会に連れて行かれた。反発しつつも心の隅で救いを求めていた。「大丈夫あなたは愛されています」。牧師の言葉に涙があふれた。洗礼を受け、福祉施設で働いた。
「悪事を働いたとしても救われるのなら、同じ境遇の仲間を助けたい」と思った。牧師への道を選んだ。
東京に来て2年。「人はみな愛される存在と教えられ人生が変わった。離島でもそれを伝えたいんです」。知念さんは来春、卒業する。【澤圭一郎】